マルクス理論の最近のブログ記事

マルクスはネット社会を知らなかった

近ごろ気になる国家論。
民主党政権の迷走。
沖縄米軍基地の移設問題。
北朝鮮の不可解な動向。
アイルランドやギリシャの経済危機。

一気に全世界に影響を与えたリーマンショック。
さまざまな問題が、対岸の火事ではなく自分のこととして降りかかってくる昨今。

ネット社会によって、関係としての距離が大きく縮まってしまいました。
仮想であったはずの社会が、半現実のものとなり、見えない恐怖は増大するばかりです。

マルクスは20世紀に最も大きな影響を与えた思想家と目されることがあります。
エンゲルスとともに築き上げた国家論は、経済を源泉としながら、政治や社会、文化などあらゆる側面に大きな影響を与えました。

マルクス・エンゲルスが作り上げた国家論を信じる信じないということではありません。
マルクス・エンゲルスの理論が影響を与えるのは20世紀。
しかしこの二人が生きたのは、19世紀。
つまり、事実として、マルクスもエンゲルスも、ネット社会を知る由もなかったのです。

19世紀の段階で、ネット社会がこうも実生活に影響すると、誰が考えたでしょうか。
ネット社会がこれほどまでに、現実に影響を与えると、誰が想像できたでしょうか。

いま、我々にとって、ネット社会はあって当然の世界。
仮想的社会が現実社会を逆転する現象さえ起こりつつあるように思えてなりません。

ネット社会があることを前提にして、新たな国家論が欲しくなります。
過去を振り返り、現実を見つめ直し、未来への視座を提供してくれるような理論に渇望感を拭い去ることができません。

いまマルクスが生きていたら、何を考えただろう。
いまエンゲルスが生きていたら何を考えるだろう。


ネット社会が生まれたことが、さまざまな側面で影響を与えています。
その本質を捉えるためにも、マルクスもネット社会を知らなかったと考えることで、新しい国家論が生まれる気がしてなりません。
事実を事実として掘り起こすことこそが、最も大切であることを確認しなければならないと思っています。

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