近代経済学は、増やすことを考え続けた。
増え続けることを考え続けた。
成長を前提にした経済学は、もはや破綻したと言っても良い。
日本のバブル経済の破綻で、増え続けることに限界のあることが明らかになったはず。
そして、多くの人がそれによって疲弊したはず。
リーマンショックも、増え続ける未来への期待の破綻、それが根本の原因と考えるべきだ。
成長し続ける限界を見極めず、成長し続けることを前提にした論理が優先されてしまった結果に過ぎない。
成長は、永続しない。
人間には、限界がある。
地球には、限界がある。
人間とそれを受け入れる地球に限界がある以上、成長を続けることは不可能だ。
科学技術であらゆる限界を乗りこえることができない限り、成長を続けることなど有り得ない。
成長はいつか止まり、成熟した社会へと進んでも、成長神話を信じ続ければ、経済は破綻する。
これは自明の理ではなかろうか。
成熟を前提にした経済学を新たに構築しなければならない。
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズやレオン・ワルラ、カール・メンガー、アルフレッド・マーシャル、ジョン・メイナード・ケインズ、ヨーゼフ・シュンペーターが唱える発達する経済学からの脱却が必要だ。
マルクスも念頭におくことのできなかった「成熟」という論理を持ち込むほかに、今後の経済の未来はないと考える。
増やすことを考えるより、減らさないことを考えないといけない。
もう増やすことは限界になっていることを、我々は自覚しなければならない。
これからは、減らさないことを考えて、循環させるべきだろう。
エネルギー保存の法則に基づいて、これまで蓄積したエネルギーを如何に減退させないかを考えるべき段階に、人類は到達してしまっているのだと思う。
